院長の小川です。
今回は、オーラルフレイルについてご説明いたします。
人間は年を取ると体のあらゆる機能が衰えてきます。
「立つことが難しくなり歩くスピードも遅くなる」「視力が悪くなり老眼鏡が欠かせなくなる」
「耳が遠くなり車のクラクションや踏切の音に気づきにくくなる」など、実にさまざまな現象が考えられますが、意外と見落とされがちなのが口腔機能の衰え。
口の中に少しでも悪い予兆が見られると次々と負の連鎖を引き起こし、
最終的には命の危険も考えられるのです。こういった口腔機能の衰えを「オーラルフレイル」と言います。
加齢とともに歯が抜けることもオーラルフレイルに関係しています。歯の本数が少なくなることで当然噛む力は弱くなります。
一般的に歯の本数が20本を下回ると咬合力の低下が著しくなると言われています。
歯の欠損については入れ歯で補うことができますが、やはり装着したときの不快感などもあって、これも食習慣に悪影響を与える要因と言えるでしょう。
人間は噛むことによってだ液が分泌されますが、だ液には食べ物の消化を助けてくれる作用があります。
同時に口腔内に溜まる雑菌の繁殖を防ぐ効果もあるため、だ液量の減少もオーラルを加速させる一因になります。
いかがでしょうか。
皆様は、どうでしたでしょうか?