院長の小川です。
今回は、このコロナ禍でマスクは欠かせないものだと思います。
そこで、皆さんが気になる臭いについてお話させて頂きます。
「口臭の原因となる物質は、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3つ。
これらをひとまとめにして"揮発性硫黄化合物"と呼びます」
硫化水素は、硫黄に含まれる"腐った卵"の臭いの大本。メチルメルカプタンは、池や沼などで発生する"腐ったタマネギ"の臭いを放つガス。
そしてジメチルサルファイドは、"生ごみ"の臭いに似た有機硫黄化合物。
腐った卵と腐ったタマネギと生ごみの臭いをブレンドして口臭はつくられていた----と知れば、ちょっと真剣にオーラルケアに取り組もう、という気にもなるだろう。
口の中でそんな強烈な臭いを発生させる最大の原因は「舌苔(ぜったい)」だ。舌苔とは食べかすなどが舌の表面にこびりついてできる堆積物。早い話が"垢"だ。
口臭の強い人は舌苔の量も多い----という相関関係は見られるといいます。舌苔は除去しておいて損はありません。
舌の汚れは、残念ながら歯磨きだけで落とすことが出来ません。
そこで登場するのが"舌ブラシ"という舌専用のグッズです。
使い方が重要で、「奥から手前へ」の一方向で汚れを掻き出すように動かします。
もう一つ、注意したいのが清掃する個所です。
口臭の原因となる舌苔が多く付着するのは、舌の先端よりは中央から奥(喉側)にかけて。したがって、なるべく奥のほうから掻き出すことがじゅうようです。
いかがでしたでしょうか。
当医院でも、舌ブラシの正しい使い方をお伝えしています。
気になる方はスタッフにお声かけ下さい。