院長の小川です。
歯の治療をするとき、気になることの一つに「通院回数が多い」ということがありませんか。
虫歯などの症状が重ければ、通院回数が多くなるのも仕方ないのですが、
特にモヤモヤとするのが、次回の治療がほとんどの場合、「1週間後」になることです。
「なぜ、もっと早く治療を受けられないのだろう?」と疑問に思いつつも聞くことができず、諦めて、1週間ごとに通院している人も多いのではないでしょうか。
なぜ、次回の治療はほとんどの場合、1週間後になるのでしょうか。
例えば、「詰め物」「かぶせ物」の次回の治療が1週間後が多いかというと明確な理由があります。
歯の詰め物やかぶせ物を削って型どりをした場合、それらの加工は歯科技工所へ依頼されます。
技工所が2~3日で技工物を作り、完成後、治療した歯科医院に届くのは依頼から5~6日後ということになります。
そのため、次回の治療が1週間後になる事があります。
次に、歯の神経の処置をした後、歯の根元を掃除して消毒し、細菌を減らす薬を塗る治療を行っているとします。
その場合、薬が十分作用するのに最低でも3日は必要となるため、次回の治療の予約はどうしても1週間後ぐらいになります。
要するに、ほとんどの歯の治療にとって、次の治療へ進む間隔を考えると1週間後が好ましいというのが大きな理由です。
また、歯科医院のほとんどが予約制で治療を行っており、次回の治療の予約を決めるのに1週間後とする方が患者さんにとっても覚えやすく、歯科医院にとっても治療スケジュールを管理しやすいという事情もあります。
また、次回の治療までに1週間も空けなくてもよい治療はあります。例えば、歯の掃除は治療の翌日でも可能です。
歯の根元の消毒も最短で3日以上空ければ、次の消毒をすることができます。
そこで通院回数を減らすためにできること、そして歯の治療期間を短くできるかどうかは、通っている歯科医院の予約状況や歯科技工所のスケジュール、その他、多岐にわたる事情が複雑に関係しています。
まずは疑問や希望をしっかりと伝えて頂きまして、できることとできないことをしっかりと理解し、納得した上で治療を開始していただきたいと思います。当医院では、皆様のお話をしっかりとお聴きします。
日常生活でも、歯の手入れをきちんと行うとともに定期検診を受けて頂きまして、
歯や口の中の状態があまり悪化しないうちに治療を開始することができれば、通院回数も多くはならないと思います。