PMTC(歯石除去・歯面清掃) - スタッフブログ

スタッフブログ

2021/09/27
PMTC(歯石除去・歯面清掃)

院長の小川です。
今回は、当医院で行っているクリーニングについてご説明します。
歯科医院で行われる専門家による徹底した歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。
専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に全ての歯面の清掃と研磨を行い、う蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。 Internet_20210901_224511.png ホームケアと歯科医院での専門ケアの両立 歯と歯周組織の健康は、ホームケアと歯科医院での専門ケアを両立することで、維持することができます。
個人レベルでプラークコントロールの困難な部位(隣接面・歯頸部・最後臼歯部後方・矯正装置装着部・歯周ポケット・歯並びの悪いところなど)にはプラークが蓄積しやすく、プラークが石灰化して歯石ができるとプラークを取り除くのはさらに難しくなります。 h-03-009-3.png ホームケアでのプラークコントロールが困難な部位 プラークコントロールが困難な部位 PMTCでは歯科医師あるいは歯科衛生士などの専門家が、ホームケアでは行き届かない部位を中心に、
全ての歯面の歯石とプラークを除去・研磨します。歯石除去では、スケーラーという器具を使って機械的に歯石を取り除きます。
また歯面清掃では、歯の表面に付いたプラークや着色を専用機器とフッ化物入り研磨剤を用いて除去します。

h-03-009-4.png 1. 歯石除去 歯石の問題 デンタルプラークが石灰化すると歯石になります。歯石の表面は粗造で、プラークの蓄積を促進します。
歯ブラシの毛先が十分に届かない部分ができるため、プラークコントロールが困難になります。
また歯周ポケットに歯石ができると、歯石による機械的刺激が歯周ポケットの改善を抑制し、歯石に蓄積したプラークに起因してポケット内の炎症を憎悪させてしまいます。 歯石は歯みがきで取り除くことができないので、歯科医院でスケーラーという器具を使って機械的に剥がし取ります。
スケーラーには手用のハンドスケーラーと機械で動くエアスケーラーや超音波スケーラーがあります。
歯石の沈着部位・付着量・歯周組織の状態などを加味して器具を選択します。 2. 歯面清掃 歯面清掃器具 歯面清掃では、歯肉縁下3ミリ程度までの歯根面清掃が可能です。まずプラークを染色していき、付着部位を確認します。
続いてペーストと回転式器具を用いて歯面清掃を行います。
器具の先に取り付けるブラシやカップにはさまざまな形状や硬さがあり、状況に合わせて選びます。
ペーストは研磨粒子の粗いものでプラークや着色を除去し、研磨粒子の小さいもので最終仕上げをします。
研磨材を配合せず、吸着材で汚れをとるものもあります。
知覚過敏や根面う蝕の予防の観点から、ペーストには通常フッ化物が配合されています。
最後に水や薬液による洗浄によって、残留した研磨剤を除去します。 当医院では、さらにエアーフローという機器を使用して細かなパウダー状にした炭酸水素ナトリウム(重層)やグリシン(アミノ酸の一種)を、強力なジェット水流で歯に吹きつけて汚れを落としています。 この機器を使うと歯本来の輝きを取り戻します。 また、これらの器具を使用して、歯の汚れを落とす事が出来ます。 歯の表面に付着した細菌のかたまりであるバイオフィルムや、茶渋、タバコのヤニといった着色を、水圧とパウダーの力ですみずみまで落とすことが出来ます。 当医院では、定期的にこのシステムでクリーニングをされている患者さんがたくさんいらっしゃいます。 まずは、プロのクリーニングを受けてみませんか‼️

月別アーカイブ