歯周病が人から人へ感染するというのは本当ですか? - スタッフブログ

スタッフブログ

2022/06/13
歯周病が人から人へ感染するというのは本当ですか?

img01.jpg

院長の小川です。 はい。感染はするがそれだけでは発症しません。 歯周病は感染症の一種ですので、他人の唾液を媒介して感染します。
親から子供への食べ物の口移しなども、感染の原因になります。
犬や猫、小鳥など、ペットの動物と人との間で感染するという研究もあります。 しかし、歯周病箘がうつることと、歯周病のなりやすさは違うようです。 ご夫婦のうち一方はひどい歯周病でも、もう一方は健康な歯肉ということもあります。 歯周病箘があっても口腔内がきれいに清掃されていれば歯周病にはなりません。 また、歯周病の発症には歯周病箘だけでなく、からだの抵抗力や喫煙、糖尿病など基礎疾患も関係しています。 そもそも、口の中には600〜700種の菌がいて、菌は食べカスの中で増殖します。
菌は、最初はすぐに歯から取れますが、放っておくと接着剤のようなものを出して、
歯の周りに貼り付いてしまいます。これを歯垢(プラーク)と言います。
歯垢(プラーク)に接している歯ぐきに炎症が起きると、歯ぐきが歯からはがれてポケットを形成します。
深い歯周ポケットの中には空気を嫌う嫌気性の菌がすみつき、増えていきます。
この菌が出す毒素と身体を守る細胞との戦いの結果、炎症が強くなり、歯周病が悪化していきます。 ですので、定期的なチェックが必要なんですね。 ご来院をお待ちしております。

月別アーカイブ