歯周病菌は腸内細菌にも影響する! - スタッフブログ

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2022/07/25
歯周病菌は腸内細菌にも影響する!

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院長の小川です。

今回のテーマは、歯周病箘についてお話します。

腸はからだの中で最大の免疫系といわれています。その特徴は約100兆個もの腸内細菌で、善玉菌と悪玉菌が共生しています。
善玉菌は乳酸や酪酸などを作り、悪玉菌の増殖を抑えて病原菌の感染や発ガン物質の産生を抑制する働きがあります。
このように善玉菌の働きを優勢に保つことが健康につながるわけです。 この重要な腸内細菌のバランスに口の中の細菌が関係していることがわかってきました。 新潟大学のグループは、歯周病箘のP.g箘をマウスに口から投与して、その影響が全身にどのようにあらわれるかを調べました。 その結果、血管の炎症反応、脂質代謝の変動(人間における脂質異常症のような変化)、糖尿病でみられる耐糖能異常と
インスリン抵抗性の誘導などが確認されたと同時に、腸内細菌のバランスが乱れることがわかったのです。 他には歯周病箘が腸内細菌の中から見っかったという研究報告が複数、出てきています。 腸内細菌を整えるためにも歯周病対策が重要といえそうです。 いかがでしょうか。 日頃からのお口の中のチェックが必要ですね。 お待ちしております。

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