歯からでない痛みとは - スタッフブログ

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2022/10/24
歯からでない痛みとは

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院長の小川です。

今回は歯が痛いけど歯が直接の原因と考えられないお話です。
それは「非歯原性歯痛」です。「ひしげんせいしつう」と読みます。
ほとんどの方は初めて耳にする言葉ではないでしょうか?「非歯原性歯痛」は「歯には原因がない歯痛」のことです。ここではこの「非歯原性歯痛」について解説していきます。
歯科医院を受診する動機の最も多いものは「痛み」と思われます。お口の中や周囲に起こる「痛み」。激しい痛みは「一刻も早く取り除いてもらいたい」と思いますし、たとえ軽い痛みであっても、何となく不安になってくるものです。これらの痛みの多くは、歯が原因となる歯痛であり、「歯原性歯痛」と呼ばれます。歯原性歯痛は、歯の中の神経(歯髄)や歯の周りの歯を支える組織(歯周組織)が原因となる痛みであり、歯科医師による歯科の治療によってのみ治まる痛みといってもよいでしょう。

非歯原性歯痛は、「歯を治療しても良くならない痛み」、でもあります。患者さんに、「歯が原因ではない歯痛がある」という知識がないと、「歯の痛みで歯医者に行ったのに、歯の治療をしてくれない」といった不満が生じることがあります。是非「非歯原性歯痛」というものがある、ということだけでも知っておいていただきたいと思います。

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