院長の小川です。 それは、マスクによって口臭が変化したというより、マスクをすることで自分の口臭に気づく人が増えたからです。 つまり、マスクと口臭に因果関係があるのではなく、マスクで気づいた人は、以前から口臭があったということなのです。 口臭は、吐き出す息、つまり呼気の臭いです。マスクのない状態では、呼気は大気中に蒸散してしまうので、自分で臭いを感じることは、なかなかありません。でもマスクをしていると呼気が蒸散されずマスク内に留まるので、必然的に臭いを感じやすくなります。 さらに反対に自分の口臭は気になっても、他人の口臭が気になることは減ったのでは? 思い当たる方は結構いませんか。理由は、マスクをすることで相手の呼気が届きづらく、そもそも他人の口臭を感じる機会が減少したからです。 マスクをしていない時は気づかないけれど、マスクをするとなんだか気になるというような軽度の口臭の主な要因は3つ考えられます。「歯」「歯周ポケット」「舌」の汚れです。 むし歯はなくても歯垢や歯石は臭いのもとになります。また舌の表面にある糸状乳頭と呼ばれる無数の突起に、食べ物のカスや細菌が溜まっても臭いを発生します。自分では磨けているつもりで、実は磨き残しがあるのはよくあるケース。放っておくと、歯周病に発展する可能性もあります。 まずは歯科医院でチェックをしてみませんか。