歯ぐきのお話です。 - スタッフブログ

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2023/04/24
歯ぐきのお話です。

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院長の小川です。 年齢とともに、歯ぐきが下がり、歯が長くなったような気がする人もいるのではないでしょうか。 今回は歯ぐき下がりの正しい対処法についてご紹介します。 歯ぐき下がりは、原因によって色が異なる 年齢とともに、歯ぐき下がりが気になってきた人もいるだろう。 歯科医で歯学博士の照山裕子さんは、加齢とともに、歯ぐきにはある程度下がってくるといった変化はあるのですが、それ以上に下がってくる場合には2つの原因が考えられます。 一つは、歯周病です。 歯周病によるダメージで歯を支えている歯槽骨が衰えると、当然その上を覆う歯ぐきのラインも下がり、結果的に歯の根元の部分が露出してくる。この場合、歯ぐきに慢性的な炎症が起きている疾患が歯周病ですから、赤黒くぶよぶよした状態で、歯ぐきもその下にある骨も下がってくるイメージなんです。 歯周病は40歳以上の8割が当てはまるとされ、歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケットで歯周病菌が増殖して起こる。歯ぐきに腫れや出血が生じて、やがて歯を支えている骨、歯槽骨が溶けて歯が抜けるという病気です。痛みを感じにくいので、気づくと進行していることもあります。また、口臭の一番の原因は歯周病ともいわれるほど、口臭も強くなります。 歯ブラシ、あるいやフロスや歯間ブラシを使った後に出血するという人は要注意です。 そういった方の歯ぐき下がりには、歯周病の可能性があるので、歯科を受診するのがいいでしょう。 歯周病の治療には歯科医院でのプロケアと、自身で毎日行うセルフケアの両輪が不可欠なんです。 失った骨は元に戻すことが難しいので、今以上に進まないように腰を据えて取り組んでください。 ごしごしみがくと、歯ぐきを傷つけてしまう。 そして、歯ぐき下がりのもう一つの原因はなんでしょうか。 もう一つは、オーバーブラッシングです。いわゆる過度な力で行う歯みがきを指します。この場合は、歯ぐきの色が白みを帯びたように見えることが多いです。健康な歯ぐきはふっくらした薄いピンク色をしているのですが、強い刺激で弾力を失った歯ぐきは縮み、硬くなります。 同じ「歯ぐき下がり」でもこの2つは対処法がまったく異なります。 自分がどちらのタイプか確認してみて下さい。 知覚過敏の原因になることも あり、冷たいものを食べるとキーンと染みる「知覚過敏」なんです。この多くも歯ぐきが下がっている場所で起きます。 歯の根元のくびれた部分が露出してくるとエナメル質の保護が失われ、その内側の象牙質がむき出しになり刺激が伝わりやすくなるからです。 歯ぐき下がりは、見た目だけの問題ではなく、知覚過敏を引き起こす可能性もあります。 歯ぐき年齢は、日頃の手入れが適切かどうかで差が開きます。80代でも若々しくキレイな歯ぐきを持つ患者さんもいれば、30代ですでにプラス20歳老けてしまっているような方も残念ながらいらっしゃいます。 以前、歯ぐきを鍛えようと硬いブタ毛のブラシで歯ぐきを強くゴシゴシと刺激していた方がいましたが、これは間違なんです。 いたわることが大切なんです。 では、歯ぐきマッサージは良くないのだでしょうか。 歯ぐきはデリケートです。柔らかい歯ブラシや、歯ぐきマッサージ専用の道具で、適切な力で行う歯ぐきマッサージは、歯ぐきの血行を良くする効果が期待できます。しかし、強すぎる刺激は歯ぐき下がりを助長しかねないので、注意してください。 歯みがきの際にシャカシャカと周りに音が聞こえるような場合は、オーバーブラッシングの可能性が高いんです。1本ずつみがくように小さく小刻みに動かすことがポイントだ。汚れは力でこそげ取るものではないと頭に入れながらブラッシングをしよう。 最近は、当てる力が強すぎると柄がしなる設計の歯ブラシや強く当てると止まる電動歯ブラシなど、オーバーブラッシングを防ぎ、正しいブラッシングの自主練に適した商品もたくさん出ています。 状況に応じて、上手に取り入れで頂く必要があります。 ご心配とは思いますが、ご来院をお待ちしております。

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