チョコレートを食べたほうが、虫歯になりにくい!? - スタッフブログ

スタッフブログ

2024/02/14
チョコレートを食べたほうが、虫歯になりにくい!?

IMG_3828.JPG

こんにちは、衛生士の中村です^ ^ 今日はバレンタイン! バレンタインといえばチョコレートですよね?「甘いものを食べると虫歯になる」そんな風に言われた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 確かに甘いものは虫歯になる原因の一つです。 しかし甘いものを食べると必ず虫歯になるというわけではありませんし、実は「チョコレートを食べたほうが虫歯になりにくい」という説もあるんだそうです。 そもそもなぜ虫歯になってしまうのでしょうか。 虫歯には「細菌」「歯の質」「糖質」の3つが大きく関わっています。 歯はカルシウムやリンといった成分でできていますが、ミュータンス菌という細菌が歯垢として歯に付くと、糖質から作られた酸によって歯が溶けてしまうのです。 歯の表面が溶けて艶がなくなるなどした状態が初期の虫歯で、この段階では痛みなどはなく、きちんとセルフケアを行えば歯は再石灰化して修復されます。 しかし虫歯が進行して歯の表面に穴が開いたり、歯の内部にまで広がってしまうと、歯科医院での治療が必要となります。 歯を溶かす酸のもとになる糖質の中でも、特に虫歯に繋がりやすいのが砂糖です。 また歯の質の違いによって虫歯になりにくい人、なりやすい人がいますし、特にお子さんの場合しっかりとした永久歯が生え揃うまでは念入りにケアを行わなければなりません。 《カカオ・ポリフェノールの効用》 上記の通り、砂糖などの糖質から作られた酸によって歯が溶かされて虫歯になるわけですから、やはり「甘いものは良くない」と思ってしまいますよね。 しかしここで注目したいのがカカオ・ポリフェノールです。 チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールには虫歯を引き起こすミュータンス菌に対する抗菌作用や、歯周病菌を殺菌する効果があると言われているんです。 また歯垢を付着しにくくする効果、口内の浄化作用、口臭予防なども期待できるそうです。 カカオ・ポリフェノールはカカオの含有量に比例して多くなりますので、ミルクチョコレートよりもビターチョコレート、さらには高カカオチョコレートの方がカカオ・ポリフェノールを多く摂取できるということになります。 カカオの含有量が多いとその分チョコレートに含まれる砂糖の量は少なくなるので、虫歯の原因となる糖質の摂取量を抑えつつ、虫歯予防効果のあるカカオ・ポリフェノールを摂取できます! このような理由から「チョコレートを食べたほうが虫歯になりにくい」と言われているのですね。 《キシリトールの効用》 歯に良い成分と言うとキシリトールの入ったチョコレートもよく知られていますよね。 キシリトールはミュータンス菌の活動を抑制して酸を作らせないようにしてくれます。 またカルシウムと結合することで、溶けた歯を修復する再石灰化を促すという効果もあります。 ただカカオ・ポリフェノールもキシリトールも歯に良い成分であるとは言っても、これらを摂取していれば絶対に虫歯にならないというわけではありません。 チョコレートに含まれる糖質は虫歯の原因になりますし、キシリトール入りのガムを噛んでいるだけでは歯垢は取り除けません。 歯磨きなどの日常的なセルフケアをしっかりと行うと共に、歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。

月別アーカイブ