院長の小川です。 今回は歯の喪失とアルツハイマー型認知症の関係についてのお話です。 九州大大学院歯学研究院の鮎川保則教授(歯科補綴=ほてつ=学)らは、65歳以上の約2万2000人について、奥歯のかみ合わせがそろった箇所の数と、アルツハイマー型認知症の診断時期を照らし合わせた。 その結果、奥歯のかみ合わせが全てそろっている人に比べ、歯の欠損でかみ合わせが一部失われた人は、認知症の症状が1・34倍表れやすかった。前歯も含めてかみ合わせが全くない人だと1・54倍高かった。 鮎川教授によると、食べ物を細かくかみ砕く能力は、奥歯を1本失うと半減し、総入れ歯では通常の3割程度に低下する。 今回の研究で奥歯の喪失と認知症の進行との因果関係が特定されたわけではないが、鮎川教授は奥歯の喪失により▽脳血流の減少▽栄養状態の低下▽会話困難や自信喪失による社会活動の低下――が進み、認知症の進行リスクが高まるとみている。 鮎川教授は「定期検診や口腔(こうくう)ケアで自分の歯を大切にし、もし失っても入れ歯やインプラントなどでかみ合わせを回復してほしい」と話しています。 いかがでしたでしょうか。 とっても大切ですね。 日頃からの口腔ケアを意識して、1本でも多くの歯で食べて頂きたいです。 宜しくお願いいたします。